忘れもしない、2011年。僕の誕生日である5月1日。10時間を超えるドライブの末、深夜に宮城県の亘理に到着し、ベースキャンプとなる幼稚園の一角で寝袋に包まれながら眠りにつきました。正確にいうと数時間目を瞑った、という感じ。到着後すぐに震度3〜4の余震が起こるなど、支援物資と名古屋で作った炊き出しを抱えてやってきた僕は「あぁ、被災地に来たんだ」という感覚を強く覚えました。
通い続けた宮城・福島。今年が定期訪問のラストイヤーに
あれから13年弱の2023年12月12日。毎年数回宮城・福島を支援という形で訪問していましたが、今回はシェアリングエコノミー協会のイベントの登壇者として、南相馬市小高区を訪れることができました。浪江に移住し活躍する、僕が大尊敬している高橋大就さんにアテンドしていただき、日中は小高や浪江町、双葉町や大熊町の今をご案内いただきました。もうまだまだ復興半ばだということ。その中でも新たな動きが生まれていることなどを垣間見ることができました。※greenzの大就さんの記事からその息吹を感じることができます。ぜひお読みください。
ビジネスマンの肩書きを捨て、福島の住民として生きていく。浪江町の起業家・高橋…
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コロナ禍以降リモートワークの導入が加速していき、どこからでも仕事ができる時代。それでも移住を選択し、地域に根ざして働くとはどういうことなのか。そんな問いを持って
コロナ禍以降リモートワークの導入が加速していき、どこからでも仕事ができる時代。それでも移住を選択し、地域に根ざして働くとはどういうことなのか。そんな問いを持って
シェアリングエコノミーIn東北Meetup! 「共助」の精神を胸に、新たな未…
シェアリングエコノミーIn東北Meetup! 「共助」の精神を胸に、新たな未…
【イベント概要】名前:シェアリングエコノミーIn東北Meetup! 〜「共助」の精神を胸に、新たな未来を〜日時:12月12日(火)18:30~20:30 (懇親会20:30~あり場… powered by Peatix : More t…
【イベント概要】名前:シェアリングエコノミーIn東北Meetup! 〜「共助」の精神を胸に、新たな未来を〜日時:12月12日(火)18:30~20:30 (懇親会20:30~あり場… powered by Peatix : More t…
実は翌週も南相馬を訪れる予定。僕の通う教会の活動して、そして義理の父母が行う「Café de FUKUSHIMA」の活動のサポートとして続けてきた「被災地支援」のためです。そして義理の父母の活動も今回で一旦最後となる予定。それもあり、僕も「被災地支援」という目的での定期的な訪問はこれで最後になる予定です。
「真っ白なキャンパス」に新たなプレイヤーが芽吹き、コミュニティが創られていく
今回のイベントで一緒に登壇することができた、小高パイオニアヴィレッジの和田さん。泊まれるコワーキングスペースを運営しつつ、Next Commons Lab南相馬として地域に「仕事」を作り続けていらっしゃいます。今回のイベントでは、災害が起こり、原発で一時住めなくなったこの土地を「真っ白なキャンパス」と例えて話されていました。
小高パイオニアヴィレッジ
小高パイオニアヴィレッジ
福島県南相馬市小高区の簡易宿泊所付コワーキングスペース
福島県南相馬市小高区の簡易宿泊所付コワーキングスペース
そうしたBASEとなる施設や取り組みがあり、さまざまなプレイヤーが有機的につながっている様子をリアルに見ることができたことは大きかったです。その中のお一人が今回のイベントに参加されていた佐藤太亮さん。お話を少し聞かせていただくと、本当に面白い経歴で。大手ECサイト企業でゴリゴリやっていた過去もありつつ、今はローカルで酒蔵を営んでいらっしゃいます。
HOOK : 南相馬から1000年続く日本酒ブランドを生み出したい。コミュニ…
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「HOOK」は、福島で未来をつくる人のための移住きっかけマガジンです。
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haccoba -Craft Sake Brewery-|ハッコウバ クラフ…
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2021年2月に福島の小高というまちで誕生した酒蔵。「酒づくりをもっと自由に」という思いのもと、ジャンルの垣根を超えた自由な酒づくりを行う。日本酒にクラフトビールの製法をかけ合わせたお酒をメインで展開。かつてのどぶろくづくりにも通ずる、クラ…
2021年2月に福島の小高というまちで誕生した酒蔵。「酒づくりをもっと自由に」という思いのもと、ジャンルの垣根を超えた自由な酒づくりを行う。日本酒にクラフトビールの製法をかけ合わせたお酒をメインで展開。かつてのどぶろくづくりにも通ずる、クラ…
真っ白に「なってしまった」キャンパスに、新たな色が載せられていく。実際にプレイヤーの皆さんとお会いし、お話しすることで、それがとても立体的に見えました。このエリアがコツコツと、そして確実に面白い未来を創造していっているエネルギーを体験させていただいた気持ちです。
僕の中の「被災地」は世界に羽ばたく魅力的な「クリエイティブシティ」へと変化していた
福島第一原発を目の前にしたこの土地では、クリエイティブでパワフルな活動がたくさん生まれ、そして育っていました。前述の通り、2023年12月で僕の「被災地支援」という目的での訪問は一旦区切りとなります。そしてこれからは、高橋大就さんや相馬藩の現在の殿などが始めた「驫(ノーマ)の谷」というプロジェクトに参画していることもあり、新しい関わり方が始まっています。
ローカルが旗を立てる。地域や国内だけでなく、世界に発信される。共感するローカルと繋がりさらなる展開に発展する。僕は世界は距離を超えて、ローカルとローカルが共鳴して有機的な繋がりを持っていく時代に突入していると思っています。2023年の終わりに。本来はイベントの登壇者ですのでアウトプットをさせてもらいに福島を訪れたのに、たくさんのギフトとインプットをいただいてしまいました。本当にありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします!