2019年10月28日、那古野小学校はなごのキャンパスに
110年続いた那古野小学校。子どもの減少という流れには逆らえず、2015年に閉校しました。しかし、その立地の良さから「ここで生み出せる価値を追求していこう」という名古屋市の方針のもと、地元の皆さんのヒアリングを経て運営事業者が公募され、トヨタ不動産(当時は東和不動産)を幹事としたグループが採択されたのでした。R-proは企画の段階からジョインしていて、ブランディング・デザインを担当させていただいています。そして私たちが考えたこの施設の名前が「なごのキャンパス」2019年10月28日、ついに那古野小学校はなごのキャンパスとして新しいスタートを切ったのです。
「なごのキャンパス」公式ウェブサイト
「なごのキャンパス」公式ウェブサイト
名古屋名駅に開校した起業家やベンチャーの育成拠点「なごのキャンパス」。シェアオフィスや会議室、イベントスペースを併設する名古屋の新しいベンチャーの拠点
名古屋名駅に開校した起業家やベンチャーの育成拠点「なごのキャンパス」。シェアオフィスや会議室、イベントスペースを併設する名古屋の新しいベンチャーの拠点
コロナと共に歩んだ3年間
華々しくスタートしたなごのキャンパス。もう説明をする必要もないし、したくもないのですが、3ヶ月後にはあっという間に「コロナの世界」へ突入。毎晩イベントで100名近くの人が集まっていた施設は、一瞬にして閑古鳥が鳴く状況に。そんな中でも弊社を含む5団体で構成されている運営委員会※1がなんとか頑張って、今では百数十社が利用する施設として運営を続けています。最近ではイベントも開催できる様になり、スタートしたばかりの数ヶ月のような賑わいを取り戻しつつあります。
※1 トヨタ不動産・株式会社LEO・名古屋商工会議所・tongali・株式会社R-proの5団体
今後なごのキャンパスはどんな価値を提供していけば良いのか
「スタートアップのインキュベーション施設」をイメージして始まったなごのキャンパスの現在の状況は、それとは程遠いところにいると思います。それはいい意味でなのですが、ベンチャー・スタートアップ・フリーランス・金融・行政等さまざまなプレイヤーがあつまる、多様性のある施設として成長をしてきたと言えるでしょう。運営委員会で協議をしていくべき内容ですが、個人的にはここがストロングポイントだと思っていて、その結果「多様性」「偶発性」が生まれやすい、質の高い共創空間となっていると感じています。まさに施設のコンセプトとして掲げている「ひらく(誰でも来ることができる)」「まぜる(来た人が交わる・交流する)」「うまれる(その結果何かが創造されていく)」が、起きやすい環境になっているわけです。4年目も引き続き施設としての価値を高めて、もっともっと人やコトのあつまる場所にしていけたらいいなと思います。